Q
路線バス運転者の1日は、どんなかんじですか?
A
朝夕のラッシュをカバーするシフトが多め。中憩(ちゅうけい)など独特の仕組みも。
中休勤務・早番(始発から午前中の勤務)・遅番(午後から終車の勤務)・通し(日中)などのシフトがあり、それぞれ勤務時間は異なります。中憩(中休とも言う)とは、朝のラッシュ時に業務→長めの休憩(帰宅等も可能)→再び夕方のラッシュ時に業務というシフトで、朝夕のお客様が多い時間帯をカバーするための路線バス独特の仕組みといえます。
アルコールチェック
運転
点呼
日常点検
日常点検エンジン
Q
休暇はちゃんと取れますか?
A
土日祝日が出勤になることも。有給休暇の消化率は高めです。
会社がシフト表を作成し、それに合わせて勤務していくのが一般的です。業務の性質上、土日祝も出勤になることがありますが、○日に○日といったペースで公休(会社が指定する休み)があります。中には、週休2日(土日祝の勤務含む)のバス会社もあります。
もし土日に予定があれば、有給休暇をとることができます。有給休暇の消化率も高い傾向にあります。
土日に混雑する施設も平日ならゆったり過ごせて良いという運転者の声もあります。
Q
給与が気になります。
A
年収は400~600万円程度。様々な手当もあります。
バス会社によりますが、広島県のバス運転者の年収は400~600万円程度が多いです。時間外労働手当、休日労働手当、深夜労働手当、その他手当などがあり、経験年数に応じてアップします。
【参考】
資料:平成28年賃金構造基本統計調査、広島県のデータ
・ケアマネージャー(平均44.9歳) 年収370万円
・自動車外交販売員(平均33.3歳) 年収430万円
Q
大型二種免許を持っていないと就職できませんか?
A
免許取得支援制度を使えば、実質0円での取得も可能です。
バスの運転には、大型二種免許が必要です。普通免許を持っている人が大型二種免許取得のため自動車学校へ通うと、40~50万円程度の費用がかかります。この免許取得費用をバス事業者が貸付け、勤続3~5年で返済不要となる支援制度が利用できます。バス会社によって条件が異なりますので、詳しくは各社へお問い合わせください。
なお、大型二種免許の取得には、21歳以上であること、普通免許等を取得してから3年以上経過していること、(一定の教習を修了すると19歳以上で、普通免許等を取得してから1年以上経過で取得可能)そのほか視力や聴力などが一定の基準を満たしていることなど必要な条件があります。
Q
キャリアパス(昇給制度)はどうなっていますか?
A
昇給制度については各社様々。営業所の課長、所長へ昇進する道のあるバス会社も。
昇給制度については各社さまざまですが、あるバス事業者では、バス運転者から、本社の部長や営業所の課長、所長へ昇進する道があります。普通免許取得後、3年を過ぎないと(一定の教習を修了すると普通免許等を取得してから1年以上経過で取得可能)二種免許が取れません。この条件をクリアし二種免許を取得するまでの間は、バス乗務以外の業務(例えば運行管理者など)を行う事業者もあります。
Q
入社してからバス運転者として乗務できるようになるまでの流れは?
A
知識と技術をしっかり身に着け、だいたい1~3か月でデビュー。
法令や安全に関する知識や、お客様に対する接遇やマナーとともに、機器の使い方、車内アナウンスの仕方なども学びます。また、教習車を使った実技訓練を行い、最後に単独乗務見極めをクリアしたら晴れて運転者としてデビューです。